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菩薩蔵、頓教、一乗海

「かの国に到り已て六神通をえて十方界に還り来て苦の衆生を救わん」 
『往生礼讃』 


これが菩薩の大乗の本質であり、一切衆生とともに生きる一乗たるゆえんである。善導は浄土教を「菩薩蔵・頓教(とんぎょう)・一乗海」と『観経疏』始めの偈文に標榜する。 

観経16観は、前13観が韋提希の請に答えた定心による浄土観見法(定善)であり、後の3観は釈尊がみずからすすんで説いたあらゆる凡夫(九品の人)のための教え、散善で、したがって観経の目的は後3観(九品)にあるとの新説を善導はうちだした。 

「上来、定散両門の益を説くといへども、仏の本願の意に対応すれば、仏の意は、衆生が一向に専ら弥陀仏名を称するにあり」 
散善義 

参考文献 
仏教の思想8 角川ソフィア 塚本善隆p.202,204,205.