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生命の衰弱と極左な二人。

「人間はどんな家に住みたいのか。パヨクもアベもそれについて一瞬たりとも考えたことがないのである。要するに、彼らは理想(:宗教教義から導かれる。p.18参照)から出発してないから現実的政治家になれないのだ。…人間はいつも道に迷ってきた。エデンの園を追われてからずっとさまよっている。しかし、自分が何を求めているのか、それは知っていた。すくなくとも知っているつもりだった。人間だれにとっても、この精妙な宇宙のどこかに家がある。その家はゆったりとした川のながれのほとりであなたを待っている。夜明けの陽に照り輝いてあなたを待っている。人間はいつもその家を探し求めた。ところが今は、不毛な懐疑主義(:宗教教義を疑うこと。p.21)のつぶてに眼をくらまされとり憑かれてすでに久しい。はじめて自分の希望にも欲求にも熱意をなくしはじめた。歴史上はじめて、この世をさまよう目的をほんとうに疑いはじめた。…パヨクやアベやそのたぐいの圧力のせいで、ふつうの人間は自分の努力のいきつく先にとまどいを感じるようになり、努力もしだいに弱々しくなっている。…いつもおたがい(パヨクとアベ)の利益になるのは偶然のようで偶然でないのではないか。金権主義のアベはアナーキイ(:正常にもどるコントロール能力をなくした状態。p.126)な産業発展を望む。パヨクはアナーキイを詩的にほめ讃える。アベは安価な女性労働を求めて、パヨクは女性労働を自立とよぶ。アベは飼いならされた臆病な大衆を求める。大衆は決して暴政に刃向わない、武器をとらない。パヨクはトルストイなどをひきあいにだして、なにごとにも武器をとってはならない、暴力はいけないと言う。とりわけアベは、大衆を下等で過酷なシステムでしめあげて、男も女もなく働かせる。これは自由な家族とは相容れない。家族を崩壊させる。そこでパヨクは世界に大きく手を広げて、われわれはまもなく晴れて家族から脱皮する、なーんてニコニコしながら予言する。彼らのあいだに挟まれて、ふつうの人間が根なし草にされているのは確かである。」 
チェスタトン 


参考文献 
求む、有能でないひと チェスタトンp.18,21,35,36,37,126.